DIY向け ヴィッツ ウォーターポンプ交換
今回は自宅でも出来るヴィッツのウォーターポンプ交換を紹介します。
ヴィッツの型式はSCP90
エンジンは2SZ
この車のウォーターポンプの交換は作業しやすく取り外す箇所も少なくてDIYや整備初心者にピッタリな交換作業です。
工賃がお店によって変わってきますが大体8000~9000円位だと思うのでその分工賃分がおトクに
更にネットで部品を購入すると整備工場で購入するよりも確実に安いのでその分もおトクになります。
ウォーターポンプの交換手順
簡単な工程は
- 車を上げアンダーカバーを外す
- ファンベルトをはずず
- ウォーターポンプ取り外し
- ウォーターポンプ取り付け
- ファンベルト取り付け
- クーラント補充しエア抜き
- 作業箇所を確認
- アンダーカバー取り付け
- 完成
作業を始める前の注意事項
一応作業を始める前の注意事項として
- エンジンは出来れば冷えた状態で
- 車をジャッキアップした時は必ずジャッキスタンド(ウマ)をいれる
ガレージジャッキだけでは車が落ちる可能性があるので車の下に潜る時は必ずジャッキスタンドをいれること。もしジャッキスタンドが無い場合は外したタイヤを車の下に置いて自分の身を守りましょう。
これを守らないと大きなケガになるおそれがあるので注意です!
ウォーターポンプ取り外し
ではささっと交換していきましょう。
車をジャッキアップしてジャッキスタンドを入れて車両を安定させたら下に潜ってアンダーカバーを外しましょう。
タイヤは外した方が作業し易いので外したほうが無難かな。お好みで。
そうすると下からもウォーターポンプが確認できるようになります。
このヴィッツの場合は上からと下からで同時に攻めていく感じで作業していきます。
そしてエンジンが冷えていることを確認してからラジエターキャップを外します。もしどうしても熱い場合に外す場合はラジエターキャップを上から押さえゆっくり圧を抜きながら外しましょう。
もし熱い時にいきなり開けたらどうなるか?
もちろん熱湯が噴き出すので火傷します!!
なので自信がない人はエンジンが冷えてから作業しましょう。
ここで本当はラジエターについているクーラントを抜くドレーンを開きクーラントを抜くのですが自分は抜きません。
どうして?
ドレーンにはOリングというゴムが付いていてたまに古くなりOリングの状態が悪くなるとたまにそこからクーラントが漏れてくるようになるのであえて外しません。
ここから
ファンベルトを外します。
ファンベルトを外す為にはオルタネーターの上側のボルト(12)と下側のボルト(14)を緩ましベルト調整用の長いボルト(12)を緩ましていきます。
長い調整用のボルトを緩ましてベルトを引っ張るとベルトが緩むのでベルトを外しましょう。
【ワンポイント】
ファンベルトを外す前にウォーターポンププーリーのボルト(10)を3本を少し緩めた方が緩まし易いです。
ウォーターポンププーリーはベルトを外すとクルクルまわってしまいボルトを緩ますのがやりずらくなるのでベルトの張りの力を利用して少しでもクルクル回るのを止めれば緩まし易くなります。
次にウォーターポンププーリーを取り外して(ボルト(10)3本)本丸のウォーターポンプを外します。
ウォーターポンプはボルト(10)が3本、ナット(10)が2本でついています。
上側から攻めると狭いですがエンジン本体から外したウォーターポンプをエンジンルールから外に引き抜くことができました。
【注意】
ウォーターポンプを外すとクーラントが一気に出てくるので下にバケツなどを置いておいたほうが無難です。
作業に自信がない方へのアドバイス
アドバイスとして
- ファンベルトの張り調整に自信が無い場合は外す前に張りを確認しましょう。
- ボルトの締め付けに自信が無い場合はどれ位の力でボルトやナットが緩むのか覚えておきましょう。
- ファンベルトの取り廻しが分からなくなりそうな時は写真を撮ったり紙にメモしておきましょう。
ファンベルトを外す時に張りを確認しておけば取り付けた時に張りを同じ位に張ればいいし(新しいベルトの場合はベルトがなじむと少し緩むので確認した張りプラスαで張り付ければOK)
ボルトを締め付ける時にも大体どの位の力で締め付けたらいいかの目安になるからです。
もちろん作業に自信がある方はこの辺は気にしなくてOKです。
ウォーターポンプ取り付け
ウォーターポンプを取り外したらエンジン側の取り付け面を#400位の耐水ペーパーなどで綺麗にしましょう。
綺麗にしたら新しいウォーターポンプを取り付けていきます。
ガスケットをいれてボルト(10)が3本、ナット(10)が2本を均等に締め付け
次にウォーターポンププーリーを取り付けボルトの3本(10)を締め付けファンベルトをを取り付けます。
【ワンポイント】
ウォーターポンププーリーはボルトを締め付ける際にクルクルと回ってしまい締め付けられないのでファンベルトを張りその張りを利用して簡単にクルクル回るのを抑制すれば締め付けしやすいです。
クーラントのエア抜き
ラジエターにクーラントを入れたら
- 温度調整はMAXHOT
- ACはオフ
にしてエンジンを暖気していきましょう。
温度上昇と共にクーラントが減っていくのでクーラントを足していきます。
ヒーターの風が温かい風に変わってくることを確認しながら暖気していくと電動ファンが回りだすのでそうなれば暖気する作業は終了
ラジエターキャップを取り付けリザーバータンクにクーラントをMAXより少し多めにいれていきます。(冷えると少し減るので)
裏技として
ある程度暖気して減ったクーラントを足したらラジエターキャップを取り付けて走行して更に暖気。
ヒーターもしっかり効くようになったらエンジンを冷やし減ったクーラントを足す方法もあります。
ただし!!
エア抜き時間は早いですがオーバーヒートしないように気を付けてください。
【ワンポイント】
電動ファンが回りだすまでは結構時間がかかります。
中々暖気しない場合はエンジン回転数を少し上げてあげればいいです。
エンジンのかけ始めウォーターポンプからカラカラと異音が聞こえる場合がありますがクーラントがしっかり回れば音は消えるので安心して下さい。
【参考】
今回はドレーンコックからクーラントを抜かずウォーターポンプを交換したのでクーラントは大体3リッターあれば足りました。
ホームセンターで売ってる「薄めず使うクーラント」の2リッターを使いましたが-40度という事だったので薄めて使いました。
-40度ってバナナで釘打てるよー!!
まぁ半分まで薄めてもまだ-20度もあるんで変に寒い所じゃなければ大丈夫でしょう。
作業確認
最後に一通り外した所の締め忘れはないか?部品のつけ忘れはないか?ウォーターポンプからクーラントの漏れはないか?キチンと確認しましょう。
ウォーターポンププーリーなどはキチンとはまってなく取り付けにズレがあるとエンジンをかけた時にボルトが緩む場合もたまにあるので注意です。もう一度締め付け確認を。
確認が終わったらアンダーカバーやタイヤを取り付け作業終了です。
お疲れ様でした!
まとめ ウォーターポンプ交換
今回は整備初心者にも作業が簡単で自宅でもできるヴィッツのウォーターポンプの交換を紹介しました。
同じヴィッツでも型式が違えばエンジンも違ってくるので間違えないように作業前によく確認して下さい。
部品をインターネットで注文する時はショップに車輌情報を車検証から伝えその部品が自分の車に適合しているのか確認してもらうようにすれば間違わずに済みます。
めんどくさいですが同じ名前の車でも型式によって部品が違ってくる場合もあるから確認はしてもらったほうが無難です。
作業は比較的に楽なのですが失敗すると最悪エンジンにも被害がでるおそれがあるので慎重に作業して下さい。
作業終了後にもう一度、作業箇所の締め付け確認をすれば完璧です。
以上、長くなりましたが参考になれば幸いです。
最後までありがとうございました!!
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